2014年04月26日
200A メンテからレストアへ
ケミカルを揃えたワケは、
こいつのせいなのです。
バースイヤーの200Aを手に入れて間もない頃、ベンチレータのチップ(欠け)が少々気になっていて。
程度の良いベンチレーターだけないかと、ヤフオクをうろうろしてたらこの200Aが目に留まったんですね。
グローブは付いてないし本体の状態も良くなかった(当然、点灯未確認)んですが、パッと見の写真では綺麗なベンチだったのでとりあえず入札。
その後、写真が追加されたんですけど、ベンチにはきっちりチップが...
入札しちゃったものはしょうがないので、そのまま放っておいたら落札しちゃったというワケなのです。
バースイヤー200Aのメンテも済んだところで、こいつのレストアをすべく重い腰上げてみました。
まずは、全体のチェックをしましょう。
64年1月製造、ちょうど50歳ですね。
タンクにはところどころ塗装剥げが見られ、全体的にくすんでます。
デカールはレッドボーダーのRマーク白文字。
オリジナルの水シールのようですが、状態は、お世辞にも良い方とは言えないでしょう。
タンクの給油口が錆びていて、キャップのパッキンも硬化が進んでいるようです。
パッキンは問答無用で交換ですね。
正面から見た写真では綺麗なベンチレーターでしたが、横から見ると両サイドにチップが。
ここはベイルを差し込む時にヒットしがちなんですね。
200Aを購入する際、ベンチは横からのチェックが必須です。
あと、ホーローの艶自体は磨けば復活しそうですが、波打っちゃってるところも。
正直、ベンチの状態はバースイヤー200Aの方が上。
つまり、こいつを落札した意味は無かったのです(キッパリ)
ポンプカップは皮製でした。
自分で付け替えた以外で皮製ポンプカップにご対面したのは初めて。
ざっとポンピングした感じでは手応えは悪くなかったので、ポンプカップを新品に交換するかどうかは悩みどころ。
1枚目の写真をよく見ると、ベンチが右肩下がりになってます。
原因はコレ。
フレーム自体が曲がってるんですね。
これは出品者も明記してたので、承知の上。
素人が車のフレーム修正するのは大事ですが、ランタンのフレーム程度だったら何とかなるでしょう。
錆とタールで、フレームもばっちいです。
サンドブラスト掛ければ簡単ですが、そんな設備は持ってないので、ケミカルの出番となるのです。
ひとまず、フレームとカラーを外してみました。
バルブASSYも汚い。
バルブASSYをよく見ようと思ってイジっていると。
抵抗もなくバルブASSYが緩んでしまいました。
せっかくなので、そのまま外しちゃいます。
バルブASSYを万力かスパナで挟んで回さないと外れないと覚悟していたので、「壊したらどうしよう・・・」と悩んでいたところなんですが、思いがけず簡単に外れてラッキー。
1枚目の写真で、デカールとバルブホイールの向きが合ってないので、変だと思ってたんですよ。既にバルブASSYが緩んでたんですね。
このまま気づかずに点灯してたら、ガソリンが漏れて火だるまになっていた可能性もあったので、結果オーライ。
ここまでの状態からする、とタンクの中はサビサビを覚悟してたのですが、
意外や意外、大きな錆は見当たりません。
刻印までハッキリ見えちゃいます。
一部防錆塗装が剥がれてますが、簡単な錆取り洗浄と錆止めをやっておけば問題無いでしょう。タンクの錆取りで手を焼くことを覚悟していたので、これは嬉しい誤算です。
さて、このおんぼろ200A、無事に復活できるでしょうか。
こうご期待。

世の中にはgoogleという便利なものがあって、『200A メンテ』と入力すると200Aのメンテ方法を教えてくれるんですよ(笑)
あとは、自分で挑戦してみようと思う小っちゃい勇気があると、古い道具のメンテができちゃいます。
