2014年05月06日
200A レストア -完結編-
点灯チェックまでクリアし、チェックバルブ交換も済ませ、万全となったかに思えたレストア200Aですが、メインバルブナットのネジ側を見ると薄っすら濡れている感じが。
メインバルブから燃料が漏れちゃってるようです。
こりゃいかんと思い、メインバルブのナットを締めこむと、燃料の漏れは治まったのですが、今度はバルブホイールの回転が渋くなってしまいました。
渋い度合いは、メインバルブを回す指が痛くなる位。
単純に指が痛いだけなら我慢すればいいんですけど、いざという時に素早くメインバルブ締められないのは、安全上問題あり。
メインバルブのグラファイトパッキンを交換すれば、この問題が解決しそう。
というコトで、最後のレストア項目はグラファイトパッキンの交換です。
メインバルブナット奥に見える黒いのが、グラファイトパッキン。
交換するには、まずこれを外さないと。
グラファイトパッキンはスポッと抜けると思ったのですが、ちょっとやそっとじゃ抜ける気配が無いので、諦めてピックやマイナスドライバーでグラファイトパッキンをゴリゴリ削って削除。
この際、メインバルブナットのネジ山を潰さないよう、細心の注意が必要です。
20分かけて、やっとグラファイトパッキンが外せました。
ガリガリ削って、何とか原型を留めたのはこの欠片のみ。
この欠片を見て解るように、グラファイトパッキンが収まっているところまでネジが切ってあって、そのネジ山にグラファイトパッキンが食い込んで、そのままスポッとは抜けないんですね。
グラファイトパッキンを回しながら抜けるかもしれませんが、回す取っ掛かりは無いし、綺麗に抜いたところで使いまわしはできないので、無理して綺麗に抜く必要は無いでしょう。
チェックバルブ欠品の代打で購入した、メンテナンスパーツセットの中にグラファイトパッキンが入っていたので、これを使用。持っててヨカッタ、メンテナンスパーツセット♪
グラファイトパッキンを回しながらメインバルブナットに押し込めればベストなんでしょうが、その手段が無いので、そのまま圧入する形でメインバルブナットを締めこんでいきました。
メインバルブナットを強く締めすぎてしまうと、またバルブホイールが渋くなってしまうので、バルブホイールの固さを確認しながら締め込みます。
バルブホイールのが固くならないところでメインバルブナットの締め込み止め、ポンピングしてチェック。
メインバルブナット根元からの燃料漏れは無いようです。
グラファイトパッキンを交換したところでレストア作業は終了。
結局、ジェネレータ以外の消耗品は全て交換した事に。
これで暫くは、安心して使えるでしょう。
点灯チェックで少々炎上させてしまったので、フレームと真鍮パーツを磨きました。
それなりに磨き込んだので、次に使う機会があるまでは、マントルも取り付けずこの状態で保管です。
フレームの錆もあらかた取れました。
この後、シルバーで耐熱塗装でもすれば完全なんでしょうが、フレームの焼の入り方が綺麗なので、この状態のままにすることにします。
購入直後のBeforeと、メンテが完了したAfterを比べてみると
手に入れた時はこんな、フレーム・機関部がドロドロ・サビサビ、フレームは曲がってる、タンクは艶消し、点灯するかどうかもわからないボロボロの状態でしたが、
そこそこ綺麗に蘇りました。
指が痛くなった甲斐はあったようです。
ちなみに、グローブはバースイヤーランタンに付いていたリプレイス品のお下がり。
さて、無事に200Aのレストアが完了したワケですが、正直、暫くはレストアはいいかなぁというのが本音。
バラしたり、チェックバルブの交換したり、組み上げたりは楽しいんですが、錆取り・磨き作業はチト苦痛なんですね。
黙々と磨いている間は、なんかこう修行僧になったような気がして(汗)
まぁでも、ボロボロのランタンが綺麗になっていくのはチョットした快感。
そのうち、あえてボロボロのランタンを追い求めるようになるかもしれません(笑)
足跡から失礼します。。
グラファイトパッキンまで交換されたんですね〜
私はグラファイトパッキンの交換が苦手…(根気が必要ですもんね^^; )
燃料も止まって凄く綺麗になりましたね!!
コメントありがとうございます。
グラファイトパッキンをピックでガリガリしている時、縁日の型抜きを思い出しました(笑)
グラファイトパッキンって鉛筆の芯みたいなものなので、手が真っ黒になりますよね。
手が真っ黒になった分だけ、200Aが綺麗になって応えてくれました。
けみです♪
katsumushiさん、ホント尊敬です!
自分もランタンが、特に200Aが大好きなので、
ヤフオクで色々と見てはいるのですが、
もし何かあっても自分じゃ直せないなと、
購入をあきらめてしまっております。。。
ですので、katsumushiさんのブログは面白いだけじゃなく、
大変勉強になりました!
いつか自分も200Aを購入し、
自分の手でレストアしてみたいと思います!
(そのときは是非ご助言くださいね☆)
私は最初、値段的に200Aは手が出せないなぁと思ってたのですが、シーズンランタンの2014モデルから3万円オーバーになっちゃったので、『だったら、程度のイイ200Aの方が・・・』と思うように。
そんな時ちょうど、バースイヤーが出品されたので、勢いで買っちゃいました。
記事の方は、『つまんない文章だなぁ』と自虐しながら書いているので、お世辞でも面白いと言っていただけると、天にも昇る思いです。
元来、褒められて伸びるタイプなので(笑)
是非、200Aの世界に足を踏み入れてみてください。
高々1台レストアしただけで、大した知識はありませんが、できる限り協力させていただきま~す。
勉強になります。
磨いてピカピカな真鍮がたまりませんねぇ
まぁ、綺麗になったはなったんですが、タンクのピカピカ加減とデカールの朽ち加減が、アンバランスな気も。
ビンテージモノは年相応にくたびれてる方が味があっていいかもしれませんね。
この辺の塩梅が難しいです。
うちもいつかは200Aと思ってます。
参考になる記事ですね。
勉強させていただきます。
わざわざご訪問いただき、ありがとうございます。
先人の知識をトレースしただけの記事ですが、この記事を読んで、200Aのメンテに挑戦してみようと思う方が増えれば、これ幸いです。
私も200Aのメンテをしていまして
一連の記事がとても参考になりました。
フレーム、ピカピカですね。
私はここまでいきませんでした。
現在、チェックバルブがカナダ製、
メインバルブナットからの燃料滲みと
色々あってたのしませてもらっています。
これからもお邪魔させてください。
読み逃げスミマセンでした。
フレームはタールがコーティングになっていたのか、錆はそれ程でもなかったようです。
カナダ出てきちゃいましたか。
私もUSAのレンチしか持ってません。
何で2種類あるんですかねぇ~
これからまだ山場もあるでしょうけど、楽しんじゃってください。
足跡から伺いました。。。
グラファイト取らなくても、追加でOKですよ~
しかし、綺麗にされましたね!
コメントありがとうございます。
そうなんですか~
実は、既にもう一個の方も・・・
グラファイト取るのは確かに面倒なんですけど、大きな欠片がポロッと取れるとちょっと快感だったりします(笑)