200A メンテナンス -タンク・たんく・TANK!-

katsumushi

2014年03月16日 23:35

200Aのメンテも大詰め、いよいよ本丸のタンクに取り掛かります。

まずはタンク内の処理。
パッと覗いた感じではサビサビではないようですが、長い目で見て錆止めを施します。
使ったのは、



オールドコールマン通販ショップ.comさんのタンク錆落しメンテナンスセット

一般的に売られているバイクタンク用の錆取り剤は、量が多いせいか結構いい値段がするですよね。
これは、ストーブ/ランタンのタンク用に適量のセットになっていて、これでタンク内の錆処理が一通りできます。


まずは、アルコールか水でタンク内を清掃。



タンク内を綺麗にしたら、A液で錆落としをします。
ホントは漏斗を使って入れるべきなんでしょうけど、手元に無かったし、これから買いに行くのも面倒なので直入れ(汗)




シェイクシェイクして10分放置、を3~4回繰り返し、最後にA液を抜きます。
A液は2~3回再利用できるようです。




若干色が黄ばんでいるのは錆が落ちたんでしょうか。
水洗いが甘かったので、砂が出てます。




作業はモルタルのたたきの上でやったのですが、A液が垂れた所が侵されて変色しちゃってます。
それなりに強力な液体なんでしょう、取り扱いにはくれぐれも注意が必要ですね。

A液を抜いたら、水洗い。
5~6回繰り返し、A液を完全除去します。



B液で水洗い後の水抜きをします。
B液は再利用ができませんが、一般的な水抜き剤でヨイとの事。




C液で中和&錆止め処理を行います。




シェイクシェイク。
錆を再発させないよう、内部にしっかり行き渡らせます。
暫く置いてC液が馴染んだら、C液を排出して終了。
C液もA液同様再利用できるそうです。




バーナー部パーツはパーツクリーナ風呂に。
そのあとザッと磨きます。
とは言っても、点灯時の炎上で直ぐ煤だらけになっちゃうだろうから、程々に。


次は、タンクの外側に取り掛かります。



ベイルが当たっていた場所塗装が剥げて、下地の色が出てます。
ゆず肌にもなっているし、デカールは水シールじゃないし、タンクが再塗装済みなのは間違いないでしょう。
オリジナルの塗膜じゃなければ遠慮する必要なし。
気にせずガンガンお手入れしちゃいます。




まずは、剥げちゃったところをリタッチ。




本来は金属用プライマーを塗るべきですが、手元に無かったのでサーフェイサーで代用。



塗装の段差埋めも兼ねて、厚めに塗りました。




塗料はMrカラーのモンザレッド。
ソリッドの赤なんて難しい色、素人が調色したって合うはずないし。
雰囲気が合ってればそれで十分。

塗料が乾いたら、全体的にペーパーとコンパウンドを掛け、塗膜を整えます。



シリンダーの穴とバルブASSYをしっかりマスキング。


再塗装タンクというコトで、塗膜の素性が不明。
ガソリンに侵される可能性もあるし、塗膜の強度も怪しい・・・

そんな時は、



ウレタンクリアー
1/1スケールモデルでお世話になってから、久々の登場。
元々車用の塗料なのでガソリンにも強いだろうし、2液性ウレタン塗料の強さと光沢は経験済み。
難点は、価格(これ1本で3000円近くします)と一度使い始めたら保管できない事。
この量だと200Aには多過ぎ。チビ缶があればいいのに...

一般的なアクリル塗料やラッカー塗料は、タレないよう薄~く吹き重ねていきますが、ウレタン塗料はタレる寸前まで、表面張力を利用してギリギリ厚くぬるのがポイント。
そもそも、ウレタン塗料はタレに強く、アクリル/ラッカーでタレると思う感じで吹いても結構頑張ります。
塗料を残しても使えないし、200Aのタンクはエッジを効かせるようなデザインでもないので、極力厚く塗り重ねていきます。
ただし、ウレタン塗料は完全硬化後の塗り重ねは基本NGですので、5分程度のインターバルで塗り重ねます。
結構頑張ったのですが、タレが気になってきたのと飽きちゃったのとで、結局塗料は半分くらい残っちゃいました。

完全硬化後は、水研ぎするつもりでいたんですけど、




吹きっぱなしでも、十分ツルツルのヌメヌメ。
わざわざ水研ぎして塗膜を薄くする必要はないし、水研ぎ失敗する可能性もあるし、このまま吹きっぱなしのままにするコトに決定!




そこそこ磨いたバーナー部と、フレーム,カラー,ジェネレータを組み付けて、




完成!

おっと、タンクがのっぺらぼうだ(笑)

ウレタンクリアーを吹く際に剥がしたリプレイスのデカール。
そのデカールのデザインは、Colemanの下のラインが無地の所謂ホワイトボーダー。
ただし、出品自体はパテペン(PATENTS PENDING)モデルとして出されていました。
そもそも、この個体の製造年の70年はパテペン,ホワイトボーダーどちらもあるようなので



個人的に好きなデザインの、パテペン版のデカールを貼ってみました。
実は、ウレタンクリアーを吹く前に貼ってデカールごと保護しようか悩んだのですが、将来気分的に貼りかえる可能性もゼロじゃないので、いつでも剥がせるようクリアーの上に貼るコトに。




これにて作業は完了。
既に点灯テストも済んでいますが、ここでまたトラブルが。

というコトで、このネタ、あと1回だけ引っ張ります(笑)




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