2015年06月23日
ボスコオートキャンプベースで陰険キャンプ
知らないですよね、ワタシが勝手に作った造語ですから。
2千円って、決して安くはないですけど、欲しいモノがあったらそれ程悩まずに払える金額です。
例えば、
なんてのが2千円程度。
プッシュアップポールはパッと買っちゃいますよね。
ロッジのスキレットも魅力的。
一方、2014年の大卒初任給の平均は20万6,258円だそうです。
手取りだと17~18万円でしょうか、2千円程度のモノは100個買えないんですね。
100っていうのも曲者の数字で、一見多そうですが、並べてみると「えっ、これだけ?」と意外と多くなかったりします。
要するに何が言いたいのかというと、2千円っていうのは、これ位ならいいかなとおもって使っていると意外とインパクトのある怖い金額だというコトです。
で本題。
先月の5月30日、31日の1泊ではボスコオートキャンプベースに行ってきました。
ご一緒したのは、やまたねファミリー、コショウファミリー
ご一緒したといっても、今回はやまたねさんとコショウさんがグルキャンをするというのを聞きつけて、無理やり混ぜてもらったというのがホントのところ。
実は、土曜は長男の中学校の運動会、日曜は町内会の掃除と被っていて、最初に「一緒にどうですか」と言っていただいた際は、お断りしたんです。
一方、うちのカミサンがコショウさんのファンで、以前から一緒にキャンプしたいと思ってました。
これまで、一緒にキャンプをする予定があったり、同じキャンプ場に行っていたり、数キロ離れたところでデイキャンしたりと、コショウさんとはお会いするチャンスがあったのですが、予定が急にNGになったり、同じ場所キャンプしても1日違いだったり、近くに居ること知らなかったりと、すれ違いの連続だったのです。
これ、ここのまま放っておくと、ずっとすれ違いが続く気がしました。
この嫌~な流れを断ち切るのは、強引に流れを変えないとダメ!
そう思ったワタシは子供達とカミサンには留守番をお願いし、はじめてのお使いならぬ、はじめてのソロキャンを決意し、やまたねさん、コショウさんに参加を伝えました。
聞けば、今回のキャンプのテーマは『陰険』だそう。
自他ともに認める陰険のワタシにはピッタリのテーマです。
キャンプ前日まではソロで行く気だったのですが(うちの子たちはママっ子なので基本的にカミサンがいないお出かけにはついてこないのです)、試しに次男に一緒に行くか聞いてみたところ
「誰が来るの?」
「やまたねさんちも来るよ」
「じゃぁ、行く!」
パパと二人じゃつまらないけど、友達がいるキャンプは楽しいんだそうです...
ま、それはともかく、初のソロキャンの前に、初の父子キャンと相成りました。
キャンプ当日
長男の出場種目は見て出発するつもりでしたが、次男が『早くいこうよ~』とウルサイので、全員参加のダンスは見届けずにボスコに向かいました。
それでも到着したのは16時半過ぎ。
ひとまずチェックインして、指定されたサイトに車を置き、やまたね家とコショウ家が居る500番サイトの一番奥に向かいます。
「こんにちは~」
「このサイト広いから、katsumushiさん車持ってきても平気ですよ」
とやまたねさん。
お言葉に甘えてパラサイトさせてもらう事にしました。
車を移動したところで、改めてコショウ家とご挨拶。
感動の対面!
と思いきや、お互いに意外とそっけない感じ。
実はこの時、私の頭の中は設営の事でいっぱいだったのです。
夕方にチェックインするのは初めてのワタシ、暗くなってきたらどうしようと心配でした。
だって、テントの注意書きにこんなことが書いてあったんですから。
『ビックアグネスのテントの設営は非常に簡単です。しかし、初めての設営が深夜になってしまい、暗闇の中上手く張れずに仲間と口論になってしまうのを避けるためにも、必ず一度は自宅で練習することをおすすめします。』
初対面のコショウさんと口論になってしまったら大変です。
あ、ビッグアグネスのワードに気づいちゃいました?
そう、今回のソロデビューに向けてテント買ったんですよ。
水曜にポチって、金曜に届いたホヤホヤ。
ビッグアグネス フィッシュフックUL2
ソロ向けと言いつつ二人用にしたのは、荷物を置きたいってのもあったんですが、もしかしたら次男とのDUOキャンがあるかもなと思って。
ケチらずに二人用にしといて正解でした。
いそいそとテントを広げると、皆さんワラワラと寄ってきます。
みんなであーだこーだ言いながら設営完了。
ホントは事前に自宅のリビングで試し張りしてたので、サクッと設営しちゃってもよかったのですが、皆さんに構造を理解してもらうために、あえてポールの向きを間違えてあげるという芸の細かさも見せつけます。
嘘です、本気で間違えました。
皆さんお手数をおかけしました。
今回のキャンプのテーマ『陰険』に沿って、ちょいちょい陰険ネタを挟んでいきます。
今は嘘ってフォローしましたが、陰険なので以降はフォローしません。
読者各自、虚実を選り分けてください。
自分の寝床が確保できたところで、次に気になったのがタープ。
この時点で張られている幕は、やまたね家のレイサ6、コショウ家のラーゲルレーヴとワタシのフィッシュフック
屋根になりそうなのはレイサのキャノピーのみです。
なぜワタシがタープの心配をしているかというと、これまでやまたね家と我が家が一緒にキャンプした際の雨率は100%なのです。(正確にはキャンプ中に雨が降る時間がある)
おまけに、天気予報は土曜の夜から日曜の午前中にかけて雨。
やまたねさんにタープを張ろうと進言しようとした瞬間、月裏での悪夢がフラッシュバックします。
が、 タープ張りたい、タープ張りたい、タープ張りたい・・・ 皆さんをずぶ濡れにさせるわけにはいきません、思い切って声を掛けます。
「タープ張りませんか?」
「張りましょう!」
月裏とは違い、真っ直ぐな答えが返ってきました。
流石はやまたねさん、まずは素直なリアクションを返し、気が抜けたところで陰険を炸裂させる作戦でしょう。
クワバラ、クワバラ。
タープはワタシのシャドウキャスターを張りました。
タープも張り終わったところで夕食の準備に取り掛かります。
我が家のメニューは、定番の真空調理ローストポーク。
事前に仕込んできて切るだけです。
我が家と初めてキャンプする方には、極力ローストポークを出すようにしています。
それは、パロインで皆さんにごちそうできなかった、大量のローストポークの呪いなのです。
一緒に巻き添えを食らい、ローストポークばっかり食べされられる方(例:やまたね家)はご愁傷様。
ローストポークを切っていると、コショウ夫妻が絡んできました。
ローストポークの作り方を知りたいようです。
「真空パック器が無ければジップロップでもOK」「炊飯ジャーは保温で」「保温時間はポークは70分くらい、ビーフなら45分くらい」等、懇切丁寧に作り方を伝授してあげましたが、最終的にコショウさん、「ローストなんちゃら」とか言っていたので、右から左に抜けていたのかもしれません。
豚肉の加熱不足だけ注意してもらえれば、もうそれだけで十分です...
材料的にはもう1品作れたのですが、ローストポークを切り終わったところで心が折れました。
やまたねさんに聞いてみます。
「うち、1品だけでいいですか?」
「大丈夫ですよ」
予想通りの答えが返ってきました。
そもそも、3家族10人程度のグルキャンだったら、やまたね食堂のメニューだけで満たされるのは折込済み。
ワタシの1品はあくまで保険。
保険は使わないに越したことありません。
でも陰険に、もう1品の準備はしてきたという事はアピールしておきます。
我が家のローストポークは豚肩ロースで作るのですが、今回は小さい肉しか手に入らなかったので、ヒレ肉で量の帳尻を合わせました。
ヒレ肉はパッサパサでイマイチでしたが、皆さん文句も言わずに平らげてくれました。
コショウ家からは鰹の刺身とちらし寿司。
コショウ家とやまたね家の間では五目寿司とちらし寿司の定義で揉めてましたが、美味しけりゃどっちでもいいと思っていたワタシは、陰険にダンマリを決め込み。
案の定美味しかったので、やっぱり五目でもちらしでもどっちでもいいや。
こちらも案の定、やまたね家からはバラエティー豊かなめメニューが並びます。
パスタに、ノビルに、煮込みハンバーグに、ソラマメの炒め物。
お腹もいっぱいになってマッタリしたいところですが、子供達が眠くなっちゃう前にデザートの準備をします。
我が家ではチョコバナナパフェと呼んでいるモノです。
ただ、見た目のしょぼさから陰険キャンプではパフェとは呼んでもらえず、サンデーという、百貨店のお食事コーナーで出てくるような名前のものになりました。
ちなみに、コショウさんは、サンデー地層のバナナのポジションが気に入らなかったようです。
世の中には細かいことを気にするO型もいるもんだなと、陰険に思いました。
サンデーを消化したところで、やまたねさんからはレアチーズケーキ、やまたね奥様からはプリン・ア・ラ・モードが出てきました。
陰険キャンプ、ここに極まり。
やまたねさんと結託して、コショウ家を太らす作戦です。
まぁ、太らせてどこかに売り飛ばすわけでもなく、服のサイズが合わなくさせる程度の、ささやかな嫌がらせです。
結局私達も食べたので、血糖値の上昇という形で糖と油がオッサンの体に返ってきました...
偶然にも、レアチーズケーキの上にロウソクが立てられそうだったので、偶然やまたねさんが持ってきていたロウソクを立てて、コショウさんの次男君のハッピーバースデーをしてみます。
嫌がらせをするつもりが、ナゼかお祝いになってしまいました。
陰険キャンパー、大失敗です。
食べ物が出尽くしたところで腰を据えてのトークタイム。
このサイトはキャンプ場の一番奥に位置し、尚且つお隣のサイトともちょっと離れてます。
更に、隣を流れる川の音で、少々声を立てても近所迷惑になるようなことはありません。
が、陰険キャンパーは爆笑したりすることなく、陰険にボソボソと話します。
コショウ家定番ネタのキャンプデビューの話や、GWのソラオトさんとのグルキャンの話、コショウ旦那様の仕事の話をしてもらいました。
そこで分かったのは、コショウ家は陰険な破天荒ということです。
『陰険』と『破天荒』という、まったく正反対と思える要素が混然一体となったコショウ家。
実際に逢って満足するどころか、さらにますます目が離せません。
心地よい陰険な空気と、コショウ家の破天荒ネタに刺激され、ワタシの身の上話もベラベラしゃべってしまいました。
思い起こせば、これまでのグルキャンであまり自分の事は話してなかったような。
「そもそも、お前は喋らないじゃんか!」という突っ込みは、石崎君の顔面ブロックで跳ね返します。
コショウブログではやまたねさんとワタシを恐ろしいと言っていますが、ワタシから身の上ネタを引きずり出したお二人も十分恐ろしい...
そろそろお開きかなというところで、広げていた荷物をシャドウキャスターの下に避難させました。
天気予報は明け方から雨だって言ってるし、何てったって雨率100%を誇る、やまたね+katsumushiなんですからね。
それでは皆さんおやすみなさい・・・
翌朝
雨降ってないし、降りそうな感じもしないんですけど...
やまたね+katsumushiの雨のジンクスはここで潰えました。
あ、いや雨が降らないのは嬉しいんですが、皆さんに号令かけて荷物を非難させたワタシの立場ってものが...
陰険キャンプでは、天気までが陰険です。
やまたねさん夫妻は定時撤収を目指し、テキパキと働いています。
ワタシは小型幕で荷物が少ないくせに、はなっから定時撤収を諦めています。
諦めるというより、定時で皆さんとサヨナラしたくなかったのです。
でも、陰険なので、そんなことは口に出しては言えません。
そこで、やまたねさんにコーヒーを淹れてさしあげて、撤収の足止めをする作戦に出ました。
やまたねさんはコーヒーを飲んでマッタリ。作戦成功は成功したようです。
コショウさんとコショウ旦那様にもコーヒーを淹れてさしあげます。
スロースターターのコショウ家は足止めをする必要が無いので、ただのオモテナシです。
モーニングコーヒーの餌付けとも言います。
やまたね奥様が昨晩の煮込みハンバーグの残りで、子供達にハンバーグサンドを作っています。
これは大人には回ってきませんでした。
たぶん、やまたねさんは朝食にハンバーグサンドを作るつもりで煮込みハンバーグの数を調整してきているハズですが、食べられなかった腹いせで、残り物で作ったという表現にします。
陰険キャンパーは、食べ物の恨みをネチネチと攻撃するのです。
でもよく考えたら、ネチネチ攻撃される程、残り物で美味しそうなものを作ったという、褒め言葉になってしまいました。
と、ここで、コショウ旦那様に動きが
(手前のキャメラマンは、エアブロガーに片足を突っ込みつつあるやまたねさん)
ざるうどんを作っていただきました。
こちらは大人も食べることができました。
えっ、お前は何か作ったのかって?
一応、十八番になりつつあるアメリカンドック風の材料は持ってきたのですが、何となく皆さんお腹がいっぱいになった雰囲気だったので自粛しました。
これも、作る気はあったというアピールです。
もうとっくに延長を決め込んだ私たちは、のんびり過ごします。
やまたねさんはコショウさん長男君とモンハンプレイ。
童心に帰って遊ぶやまたねさんの写真は、やまたねさんとのキャンプ記事には欠かせません。
川の水を、必死に岩の間に貯めこむ遊びに興じる子供達。
何が彼らを駆り立てるのでしょうか?
この作業を元に何か事業を起こしてひと山当てられないか、陰険に考えてみましたが何も浮かびませんでした。
しょうがないので、地道に働くことにします。
撤収作業が終わったところで、陰険にコショウさんのお子さんへ誕生日プレゼントを押し付け、集合写真を撮りサイトを後にしました。
が、まだ解散ぜずにもう少し遊びます。
実は今回、陰険キャンプと並行して、『コショウさんのお子さんバースデー&釣りキャンプ』という建前もあったのです。
ここで釣りの記事を書きたいところですが、もう疲れちゃったのと、コショウさんの記事が秀逸なので陰険に割愛させていただきます。ぜひ、リンク先をご覧ください。
ひとつだけ補足させてもらうと、餌のイクラを使い切った後、アメリカンドッグ風で使う予定だった魚肉ソーセージがいい仕事をした事をお知らせします。
魚肉ソーセージはワンコのオヤツにもなるので、我が家のクーラーボックスの常備品です。
ビバ、ギョニソ!
陰険と銘打った今回のキャンプ。
あとから無理やり混ぜてもらったくせに、良いサイト確保してもらったり、料理は手抜きさせてもらったり、次男はみんなに遊んでもらったり面倒見てもらったり、朝ご飯は食べさせてもらっただけだったり、とまぁやまたね家、コショウ家共に陰険なのは表面上なだけで、なんとも楽ちんで楽しいキャンプでした。
実は、初めてのカミサンが居ないキャンプだったので、ちゃんとやれるかちょっと心配だったんのす。
が、お二組のおかげでそれは杞憂に終わりました。
ありがとうございました。
次回はファミリーでもお願いしますね。
えっ、前置きの2千円は、本編とどうつながるんだって?
ボスコのレイトアウト料金が2千円也
今回は写真に気合が感じられますね。^^
楽しかった思い出が蘇ってきました…
そして次はもっと陰険コンセプトを貫こうっと!
そういや奥様にお会いできず残念でした。
仲良くなるとドンドン口数が減る私なので、早めに奥様に会わないとですね〜
次回もホントに美味しかったローストなんちゃらをよろしくお願いします。
(加熱時間を忘れてたので、書いてくれててよかった)
あとあのミキサー?でガーッとやる冷たい飲み物的なのも頼みます(๑´ㅂ`๑)
そういやこないだヤマタネさんとご一緒した時、コーヒーを朝どうしたらいいのか悩んじゃったよ。
誰が入れてくれるんだろう?みたいな(笑)
ファンからソロの流れには、風が吹けば桶屋が儲かる的な展開が頭の中にあったのですが、書き忘れちゃいました(汗)
料理の写真は単焦点を使いました。
やっぱり分りますか。
お疲れさまでした。
しばらく経ってもまた余韻に浸れるというコトは、亀UPも悪くないですね。
仲良くなると口数が減るって、熟年夫婦じゃないんだから(笑)
名前を覚える気が更々ないという、一貫したスタンスは陰険そのもの。
オーダーする時も、正規名称で呼ばないで、適当な名前でお願いします。
>誰が入れてくれるんだろう?みたいな
ふふ、コーヒーの餌付け、しっかりできてるじゃないですか(笑)
私も思いましたよ。
奥さんがコショウさんのファンなのに、なぜ奥さんを置いていくんだ?と。
2000円あったら、私ならせんべろへ2日間行くかな。
そんな私もただいま禁酒中。
1週間経過。 あと1週間の辛抱だー!
解禁になったら、またお付き合いください。
katsumushiさん、飲めなくて申し訳ないけどね。
ソロでコショウさんとキャンプしたのは、コショウ家も意外と人見知りなので、やまたねさんというクッションと使ってまず私がコショウ家と仲良くなって、コショウ家といつでもキャンプに行ける土壌を作っておこうと思ったのです。
i:naさんが禁酒中は、ソフトドリンクでお食事会でも全然かまいませんよ(笑)